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銀河に口笛 朱川湊人 [読書]

 朱川湊人をはじめて読んだのは、「花まんま」。その直後に直木賞に選ばれて、私が関係者でもないのに、自慢したりした。受賞後に読むのと、その前に読むのとでは、動機のレベルがずいぶん違うと思う。人に自慢するのはどうかとは思うが・・・。
 その後も、「かたみ歌」を読み、その後は少し遠ざかっていた。その頃の分類は、「ホラー」だったと思う。
 このような小説を今ではホラーに分類するのかと意外な気がしたが、この世のものではないものを題材としていつことではそうなのかもしれない。「かたみ歌」はぞっとする部分があり、ホラーという感じがしないでもなかった。しかし、いまだに、この作品をホラーと分類するには馴染めないけれど。
 朱川の作品は、私の知っている限りでは、昭和40年代の描写が多い。
 私も同じ年代なので、内容に共感すところは多いが、こちらは田舎、少し文化の年代に差があるような気がする。
 私の年代には、懐かしさもあって読むには楽しいが、若い人はどうなのだろう。年配の人はどうなのだろう。ちょっとターゲットが狭すぎるような気がする。
 本作でも、スパイメモや磁石でロックする筆箱、象が踏んでも壊れない筆箱など、私の年代ではリアルに感じるところは多いが、ちょっと年代がずれるとわからないのではないだろうか。
 ともあれ、久しぶりの朱川湊人、昭和ノスタルジーな作品でした。UFO(ユーフォーではなく、ユーエフオー)が出てくするので本作はSFだろうと思っています。あまりサイエンスではないけれど・・・。
タグ:朱川湊人
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